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健康を支える木の住宅

ぜん息、アレルギー性皮膚炎などの緩和に効果

 木が持つ特性の中で、代表的なものに「断熱性」と「調湿性」があります。この特性のおかげで、木造住宅ではコンクリート造と比較して、一般的に「夏涼しく冬暖かい」快適生活をおくることができます。

 ところで、この「調湿性」、実はダニを減少させる効果に一役かっているのです。

 近年問題になっているアレルギー性皮膚炎やぜん息ですが、その原因の一つに住居にはびこるダニがあげられます。ある実験報告では、集合住宅の床をカーペットからナラ材などの木製に替えたことで、ダニの数が激減したそうです。(左図参照)これは、木材のもつ「調湿性」で、室内が結果的に乾燥したことや、ダニの隠れ場所となるような隙間がなくなったことが、理由として考えられます。

 さらに、木の香りには、ダニを寄せ付けない効果もあります。

 以上のことより、木造住宅には、ぜん息やアレルギー性皮膚炎などを緩和する効果があると考えられるのです。


木に囲まれて生活すれば長生きできる?

 1978年、静岡大学農学部の報告によると、金属やコンクリート製のゲージでマウスを飼育するよりも、木製ゲージで飼育したほうが生存率が高いそうです。体重変化をみても、同様に木製ゲージで飼育されたマウスの方が、より元気であると言えます。人もマウス同様、木に囲まれて生活するほうが、長生きできるのかもしれません。


 
 

参考引用資料:財団法人日本木材総合情報センター